MSX-DOSはZ80汎用MS-DOSだった!!
MSX-DOSが、MSX以外の機種に移植されていた と聞いたら、あなたはどう思われるだろうか。名前からしてMSX専用であるように思われるMSX-DOS。しかし、現にかつて SHARPの X1turbo 、同じくSHARPの MZ-2500 上で Multiplan(現Microsoft Excel)を動かすために MSX-DOSが動いていたのだ。
MSX-DOSができた当時、Z80マシン用DOSの主流はデジタル・リサーチ社(NHKの電子立国で取材を受けてすぐ亡くなったキルドール氏の会社)のCP/Mだったのだが、マイクロソフトはMSX用のDOSとして使うために自社のMS-DOS(v1.25)をZ80用に移植した。ディスクフォーマットはMS-DOS互換なので、MS-DOSが動く16ビットマシンとのデータ互換が可能。ただし、既存のCP/M用ソフトが動くように、システムコールはCP/M互換とされた。
なお、MSX-DOSの開発を行ったのはMS-DOSのもとを作成したティム・パターソンであり、MSX-DOSのcommand.comをダンプすると、後ろの方に
MSX-DOS version 2.2 by Tim Paterson 03/06/84
と書かれている。バージョンが2.2になっているのがちょっと気になるが……。
そこでMultiplanを移植する際、16ビット版は当然MS-DOSで動いていたわけだから、OSごと移植してしまえ(Multiplanは16ビット機から、OSはMSXから)ということで X1turboやMZ-2500用のMSX-DOSが誕生したようだ。
このことを紹介した Oh!MZ 1986年3月号にはMSX-DOSのCP/Mに対する有用性(使ったことはないがCP/Mはコピーコマンドが外部コマンドだったりしてかなりすごいらしい)を述べ、メーカに対してX1turbo版MSX-DOSの単品販売を提言している。
参考文献:
風間 浩『われMS(X)-DOSを発見せり』Oh!MZ 1986.3 p25-33, 日本ソフトバンク
なお Oh!MZ は1987年ごろ Oh!X と改名。1995年に休刊せしも1998年末に復活。そのうちMSXの情報も載るかも。
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